BRST!



「おー、ただいま。」




柔らかい笑みを浮かべた昴くんを見て胸中が一層穏やかになる。


スーツの上着を受け取って直ぐにハンガーに通した。




「なんか良い匂いする…。」

「ふは、もう食べれますよ。」

「無理すんなって言っただろー。」




軽く額を小突きながらそう口にする彼。


台詞の割に表情は酷く穏やかなので、少しは喜んでくれているのかも。




「無理なんかしてないですよ、寧ろ結構楽しかったです。」



"これを昴くんが食べてくれる"と思って料理をすることは幸せだったりするから。


< 499 / 945 >

この作品をシェア

pagetop