契約新婚~強引社長は若奥様を甘やかしすぎる~

「晴れててよかったな。デート日和」

一方彼は明るいブルーのリネンシャツにダメージジーンズを合わせた、リゾート仕様の服装もばっちり着こなしている。降り注ぐ太陽の光に目を細める、その眩しそうな表情もカッコいい。

隣に並ぶ人がこんなにイケメンだから、なおさら自分の見た目が気になって仕方がないんだよね……。

「行くか、もっと海の近く」

気が付いたら彰さんが手のひらを差し出していて、もしかして繋ぐってことかな?とドキドキしながら彼を見上げる。

「なにぼうっとしてるんだ。砂浜、足取られるから掴めってこと」

「は、はい……っ」

言い方はぶっきらぼうだけれど、優しさの滲んだ言葉にきゅんとする。

そっと自分の手を重ねると大きな手に包み込むように握られて、心ごと安心感で満たされる気がした。

それから彰さんと手をつないで、砂浜の海岸線をゆっくり散歩した。

澄んだ青色の海。キラキラ光る水平線。砂浜を彩るカラフルなビーチパラソル。海水浴を楽しむ、若者グループや家族連れの姿。

夏らしさを凝縮したような景色は、見ているだけで心が弾む。


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