◎あなたのサークルは、世間知らず御曹司の隣に配置されました。

第5話 二人目のお客さん

 このような場所は危険だとか言って、このような場所にスーツで現れた人が「様」付け呼びするとか、まるで皇族とか要人のような扱いにびっくりする。それとも、この隣接サークルさん、命に係わる病気でも患っているとか?

「郡山、今日僕は一人で行動したいと言ったじゃないか。どうして来ちゃうんだよ」
「申し訳ありません。しかし、尚貴様が藤田家のご子息としてふさわしい振る舞いを身に付けられるよう、わたくし郡山、旦那様より申し付かっております」
「そんなもの、三男の僕には関係ないって。兄さん達じゃないんだから」
「いいえ、尚貴様も藤田家の大切な一員ではありませんか」

 さすがに会話が気になって気になって仕方がない。
 やっぱりどこかの御曹司……?
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