◎あなたのサークルは、世間知らず御曹司の隣に配置されました。

 郡山は淡々とした手つきで懐から封筒を取り出すと、こちらに差し出してきた。

「こちらは、心ばかりですが謝礼金です」

 え?

 目の前のものがなんなのか、意味がわからなかった。
 謝礼金?

 だめだ。
 もう、頭が追い付かない。
 今日はただでさえコミケで疲れているのに、規格外の様々なことがありすぎて、情報処理が追い付かない。

 なんですか、この封筒?
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