私の専属王子は金髪君
証明してみせるよ
午前の授業の終わりを
知らせるチャイムが
校内に響き渡り、
クラスメイトは食堂へ向かったり
机を合わせたりし始めた。


私もお弁当を持って
菜月の席へ行こうとした時だった。


「凛。」


誰かが私の名前を呼んだ。


今、誰かって言ったけど
私はその声の主を一瞬で
分かってしまった。


「夏目君…。」


後ろの扉を見れば
何ともいえないオーラを放った
夏目君が立っていた。


「え、どういう事?」
「凛って…神崎さんだよね?」


「夏目と神崎さんどんな関係?」
「俺狙ってたのに…。」


教室に残っているクラスメイトからは
思い思いの言葉が私の耳に届いた。


菜月を見れば
『ね?言ったでしょ?』
と言わんばかりのニタニタ顔。
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