私の専属王子は金髪君
記憶のカケラ


それから数日。


毎日放課後は
しおり作りや委員会などで
忙しく過ぎて行った。


でも、全部の時間を
玲央と過ごす事が出来て
私は幸せな気持ちでいっぱいだった。



「玲央、今日も送ってくれて
ありがとうね。」


「まぁ、少しでも長く
凛と一緒に居たかったからな!」


頬を掻きながら目線を合わそうとしない
玲央のこの行動は
照れ隠しであることを
最近になって分かった。


玲央は照れると
顔のどこかしらを触る癖があるらしい。


「…ふふ。ありがとう。」


サラッと言っているように見えて、
実はいつも緊張しているんだという事も
最近知った。


玲央の事を1つ、また1つと知るたびに
私の中にある”好き”の気持ちが
どんどん大きくなっていく。
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