君の言葉は私を刺す

黒髪の君

次の日の朝。




「おばあちゃん、おじいちゃん、おはよう!」




「おはよう、冬羽。朝から元気ねー。」




「おはよう!これから海行ってくるなー。」





「いってらっしゃい!!」




おじいちゃんを見送って、私も朝ご飯を食べる。




おばあちゃんのご飯は本当に美味しい。




私もなにか教わって帰ろうかな。





「冬羽、今日はどこに行くの?」





「川に行ってみようかなって。」





「そう。もしかしたら、同じくらいの歳の子いるかもしれないねー。あっ、おばあちゃん、今日は仕事だから。お昼冷蔵庫の中ね。」




私が返事をすると、おばあちゃんは仕事に行った。




私も食べ終わると、食器を洗って、部屋に戻ってギターケースを手に取った。




いつでも一緒なんだ。




「いってきまーす。」





とは言っても、川ってどこ?




とりあえず、歩いてみるか。




昨日の坂は降りずに、家の横にあった道を歩いていく。




すると、小学生が何人か網やバケツを持って私の前を横切った。




もしかして、川ってこっち?




私は小学生のあとを追った。




あっ、川の音だ。




目の前には綺麗な川が。




「さーーーん、にーーーー、いーーーーち!」





バシャーーーーーーーーーーーンッッッ





川が大きな音を立てた。





何っ!?




ビックリして見てみると、橋の上から飛び降りている人達がいた。




そこまで高くないって言っても、5、6メートルはある。




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