死神の僕は命を描く
死神と聞くと、人間は僕らのことを恐れる。黒いフードを被った骸骨の顔をしていて、手には大きな鎌。そして、人を死に導く。……これらは、全部人間が作ったデタラメだ。現に僕は死神なのだから。

僕ら死神は、たしかに黒いフードに鎌は持つ時はある。しかし、それはある禁忌を犯す時だけだ。

死神の仕事は、人を死に導くのではなく、死ぬ間近の人(余命宣告をされたり、事故で死ぬ運命が決まっている人)に友達として接近し、その人を見守り天界へ魂を導くのが仕事だ。

天界へ行くことを拒んだものは、自分が死んだ場所に永遠に縛り付けられたり、我を失って悪霊になったりする。そうなるケースを少なくするのも、死神の仕事。

僕の名前はラルム。見た目は中学生ぐらいだけど、実際は何百年と生きている。死神は姿を自由に変えられる。今は黒髪黒目のアジア系男子だけど、金髪碧眼にもなれるし、自由だ。肌の色や、体型、身長も変えられる。

ちなみに、言葉の壁も死神には存在しない。日本語でも、英語でも、ドイツ語でも、ロシア語でも、一部の民族しか使わない言語でもわかる。死神は便利だ。
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