すきだよ、先輩。
STORY1


「ひかる~、入学早々遅刻なんてママ嫌だからね~」

「わかってる~!いってきまーす!」


階段を急いで駆け下り、リビングにいた母にそう言うと、私は玄関の扉を開ける。

――ガチャ。

「ん~いい天気!」

春の陽気が心地よく、両腕を思いっきり上にあげ、太陽の日を浴びる。
真新しい制服を身にまとい、1日が始まろうとしていた。



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