望月さんの好きな人
「さっきも言ったけど。好きです。絶対大事にするから結婚を前提に付き合ってください」

「け、け、結婚‥‥!?」

コレ現実なのに‥どれだけ都合がいい現実なの。
‥‥ううん。もうさすがに分かった。望月さんも、わたしのこと好きでいてくれてるんだ。

「返事聞かせて」

期待しているように見つめる瞳のどこかに、不安そうな色が混じっている。
‥そんな、不安にならなくてもいいですよ。わたしはこの5年、あなたに出会ってからの5年、本当にあなたしか見えてません。

これからも、あなた以外見える気がしません。

「‥望月さん、わたしの5年間温めたこの重い重い気持ち受け取ってください。大好きです」
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