月杜物語
アワアワが種子をあたしのアパートの窓から飛ばします。

「うわあ、すごーい」とあたし。

白いふわふわと浮かぶ微小な種。

この種は宇宙空間の宇宙線を浴びても分子構造を崩すことがありません。

宇宙空間を繁茂するように。


ひとがかつてそれらを作ったのです。

アワアワは種子を散布。
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