月杜物語
レールバスで。
【大群】

あたしはレールバスに乗り込む。
月杜のダクト内だ。上空をプロペラが回転する。

茶色のセーター、ピンク色の植物繊維のズボン。ふわふわした手袋にモニタヘッドフォン。靴は硬い木製素材で安全靴を兼ねている。

レールバスに乗っている。座席(ソファ)に座る。
あたしは息を吐いた。

もやもやとした気持ちが残る。気持ちいい低速で鋼鉄のダクト内部をレールバスが進む。モーターの排熱がレールバスに暖かい熱気をもたらしていた。

眠気を感じる。

ヘッドフォンからラジオが流れた。
< 33 / 37 >

この作品をシェア

pagetop