もう一度〜あなたしか見えない〜
夫に平身低頭で謝られて、ようやく機嫌を直した私は、夫に送ってもらい、家に戻った。


「まさか、このまま帰ろうとしてないよね。」


律儀に帰ろうとしている夫に、いたずらっぽい笑いを送りながら、私は言う。こうして、この夜から、私達はまた一緒に暮らし始めた。


そして次の週末、私はすっかり疎遠になっていた両親を訪ねた。


突然、何事かと警戒する両親の前に、夫が姿を見せ、よりを戻した旨を報告すると、2人はビックリ。更に私が未来の孫を身ごもっていることがわかると、まさに狂喜乱舞といった有様で、私達を迎え入れてくれた。


今更なんだよ、と正直私はわだかまりの気持ちを抱いていたけど


「親は大切にしなくちゃ。親孝行、したい時には親はなし、だよ。」


という、あまりにも説得力あり過ぎの夫の言葉に、もう水に流すことにした。


そして2人に証人として署名してもらった書類を帰りに役所に提出して、私達は正式に復縁した。


私達2人の時間が、再び始まった。
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