鳴る星の彼方
遠田くんは数学、私は国語をメインで教える事になった。それぞれ絵里は遠田くんが、私は朝倉くんに勉強を教えている。
でも、正直。

「ねぇねぇ浅本さん」
「な、なに?」
「ここの問題なんだけどさ、答えってこれで合ってる?」
「うん、合ってる」
「そか!ありがと!」
「……」
「……」

気まずい。
本当に気まずい。
絵里と遠田くんに視線を向けても、2人は言い合っていて気付いてくれない。
フォローするって言ってたのに!!

「……ねぇ、浅本さん」
「……なに?」
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