代行秘書 ときどき レンタル彼女⁉



ちょっと待てよ…!
俺は……こっちがどストライクだ!
胸の高鳴りが尋常じゃない。
完全にボーッと見つめちゃってる。
こんなチャンスを逃すわけにはいかない。



便利屋であろうが何であろうが関係ない。
好きになった女は絶対に落とす!
百戦錬磨の俺だぜ?
年上だろうが必ず落としてきたんだ、自信はある。
断る理由なんてどこにもないだろ?



それなのに、真っ向から拒否られた。
しかも笑顔で。
俺の聞き間違えか?そうだよな?
いや、違う。
気持ちは嬉しいけどって何だよ。
大人の断り方?



随分余裕ぶっこいてくれてんじゃん。
余計闘志わいてきたわ。
よし、ここは何が何でも繋がりを保つべく臨機応変だ!



「じゃあレンタル彼女お願いします」



散々響也をバカにしたけど、これ、手っ取り早くていいな?
金ならいくらでも出す。
だから絶対にあなたとデートがしたい。
1回で充分かな?落ちてくれんだろ。



え?設定も選べれるの?
オプションやべぇな。
こんなのが商売で成り立ってんのかよ、世も末だぜ。
金は有り余ってんのに、ここに書いてあるオプションとやらは俺は今までタダでやり放題だった。
こんなのにいちいち金出して喜ぶ野郎が居たとはな。



「じゃあオプション全部つけてください」



「全部込み込みで?」



提示された金額なんてちょろいちょろい。
少し頭を抱えた乃亜さんに俺は笑顔で言ったの。



「とにかく俺とデートしてください」



他はまだ何も望まない。
ただただ同じ空間を2人きりで過ごしたいだけ。
そんな俺に呆れたのかよくわかんないけど、フッと笑った顔にまたキュンときたんだ。






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