【短】お返しは××
大半がチョコを占めていたレシピ変更を思案していると、久保君が再び私に顔を近づける。


「だから最初のバレンタインは、やっぱりチョコレートがいいな。んでお前に、あーんして貰う」


「あーん!?」


「言っとくけどオレ、割とS気質だから………色々と覚悟しとけよ?影草」


意地悪く口角を上げる久保君に、私の体温は上昇と下降が拮抗していた。


わ、私、もしかしてとんでもない人好きになっちゃった……?


赤くなればいいのか青くなればいいのか分からないけれど、彼と一緒にいたら私も幸せ。


それだけは堂々と、胸を張って言える事なのです。








――――END――――





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