【短】お返しは××
私の後悔一色に染まった言葉が、ピカピカ光る図書室の床に吸い込まれて消えた。


なぜ私が久保君達が来てから隠れたのか説明すると――――…私は久保君の事が好き。


男子グループの中に彼の姿を発見して、ついつい隠れちゃったんだよね………


いきなり物陰から女子生徒が出てきたら皆驚きそうだったから、久保君達が帰ってから私も帰ろう。


そう考えていたのにまさか久保君だけ残るなんて、神様ヒドイ!!


「お願い久保君、アナタも早く下校してぇ~~~~っ!!」


またコッソリ見つめて願ってみても、久保君は手元の本に集中している様だった。
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