たぶん..初恋...だった。

竜之介side

ーー竜之介sideーーー



昨日の夜に見てしまった光景は目を疑うものだった。





‥あっ瑠美だ、



そう思って声をかけようとした瞬間






見覚えのある男のシルエットが見えた。




そしてそのまま髪の毛をかき分けて口づけをしていた。











‥は‥‥



‥アイツ瑠美と同じクラスの久野だよな‥






信じられなかった‥いや、正しくは信じたくなかったのかもしれない。





「…瑠美‥」


そう声をかけると瑠美は、今にも倒れそうな顔色に変わって固まっていた。






俺の部屋に連れてきて話を聞くと


さらに信じられないことに2人は身体の関係があるのだという‥…





‥久野のやつ‥許せねえ‥







‥そう思ったのに瑠美は自分が辛かった時に、自分から言い出したことだと言ったのだ。










その時隣にいたのが俺だったら‥っ‥なんでアイツだったんだよ‥





そう思うと悔しくて悔しくて、涙をこらえるので必死になる。







‥瑠美はもう俺にこのことに関わってほしくないのかもしれないけど、




雨の中で座り込んじゃうくらいに瑠美を悲しませてるアイツのことはやっぱり許せなかった。








次の日気づいたらアイツを呼び出してた。






一瞬びっくりした表情をしたが、すぐに納得したかのように動揺することもなく俺のとこまでやって来た。




自分がしたことはちゃんと分かっているのか‥




俺が重い口を開く前にアイツが、




「西島先輩ですよね?よく瑠美がりゅうちゃんりゅうちゃんって、先輩の話してますよ」



なんて表情も変えずに言った。



‥瑠美って呼んでるのか‥2人の関係性を信じていなかったわけじゃないけど、なんだか現実を突きつけられた気分だ‥




「‥そうなんだ…


で、今日なんで呼び出したか分かってる?」



「‥あ、あー‥


まあたぶんアレっすよね?




‥俺が瑠美とヤってるから」




…っ‥そんなことをさらっと軽く言うなよ‥


お前にとっては軽いことでも‥俺や瑠美にとっては‥
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