🍓夫の溺愛(大学教授の場合。)
テーブルの上には無造作に
置かれたままの携帯

美奈が来ないと思っていたのか?
フッと携帯を掴もうとした時

ピコンピコン
「明日、合わない。」
LINEのサブ画面が表示された。

(会わないって、何?
・・・何?)
美奈は一郎太の本気の浮気を疑い
始めていた。

ライ○のサブ画面上に浮かんだ
文字は?女からの誘い?


眠って疲れている一朗太は酒臭く
汚く、浮気していた痕跡はない。

次の日


美奈が喜代さんに伝授された
ビーフシチューと、パンを焼いてい
ると一朗太が起きてきた。


「おはよー!昨日楽しかった。💢?」
つい、つつけんどんな言い回しになる。


「うん。まあな。普通。」
携帯の点滅に気づいた一朗太は操作
しながら風呂場へと消えた。


その日はモンモンとしたまま
夜を迎えた。
眠れるわけもなく早めに
就寝したふりをして一朗太が、
眠りにつくのを
辛抱強ーーく待った。
今日は一郎太は誘って来ない。
益々怪しい。

夜中2時、一朗太の寝息を
確かめてスマ○をいじる。


然もロックされている。
色々やったが開かない。

ロックしてある時点で、怪しい
粋を超えているんだよね。


美奈は根性丸出しでロック解除に
没頭する。

セダ○のナンバー?
あれこれ、あれこれ試してみる。
そのとき、一朗太が呟いた。

美奈、美奈…

ん?…

四桁、3737…あい‥た。
わっかりやす~!!



ゲームをクリアしたような、難しい
問題が解けたようなガツッポーズで、
一人変なテンションで、盛り上がる。



同窓会の日も、二人はラインのやり
取りをしていた。

「会いたかった、まだ独身?」


「うん。まあな独身だよ。」
    (偉そうに何だよ。
    何が“まあな”だ!
    離婚歴有るって
言ってみろよ。)
-᷅_-᷄ イライラ






「よかった。」
 (よかった!! のかよ)



  「俺も会いたかったよ。
   元気だったか?」
  (ああっ、なんだとぉ~!!
   会いたかったのか!!
一郎太のヤロウ)

後は普通のやり取り。

ずっと飛ばすと、美奈がみた
あのライ○。

「明日、合わない。
ご飯いかない?
ご飯だけじゃなく
ても・・・いいよ。
昔みたいにね。」
    ハ!!ゴクッ


 「わかった。
  何時、俺は6時なら
大丈夫だけど
‘ そっちはどう?」
 (マ、マジいくのか?)

「いいよ。
 じゃあ6時、
駅前のバス停にいるか
ら、ご馳走してね。」


(えー!!ご飯だけじゃないんだろ?。
何!この女!
一朗太も何なのよー)

 「分かった!美音の好きな
  神戸午のステーキだな!!」
   (ウワッ!!ステーキ?
    だって…。味道楽じゃ
ないのかよ。)

「嬉しい。
 覚えてたんだ。」


 「好きな子の好物くらい
  覚えてるさ!。」
 (は!!だった子じゃなく
  好きな子ってか?)

まじかぁい。
どうすんのかい。

頭をガンと
ぶっ飛ばされたような衝撃。
二人が恋人だった事は分かった。


一朗太約束したよね。
女の人と二人っきりでは
合わないって。
左手の指輪も捨てれる程
好き‥なの?。


彼の引出しを、
あけて指輪を握りしめた。
明日彼が指輪を
はめて行かなかったら

其処で別れよう。
もう、意味無い。
美奈は今度こそ別れるか、
一郎太のでかた次第で
決めようと思った。

朝からいつも、
求めて来るのに今日は
求めて来ない。
彼女に操をたてているのだろうか?

夕方6時までは普通に過ごそう。
最後の日に、なるのかもだから。


一朗太は指輪を外したことを
忘れてるのか?
故意なのか?。
もうどうでもいいけど、
昼はお好み焼きにした。

一朗太は
「美奈頑張ったな!
 凄く旨いよ。」

  「そっかなぁ!!夜は喜代さんから
   神戸午の焼き方ならうんだ。

     夜はステーキだよ。
神戸牛の‼」

一朗太の様子を伺いながら
当てつけるように言ったけど彼は
普通だった。


「私ィ~お肉好きなんだ
たのっしみぃ~」
コウベキュウ
コウベキュウ
コウベキュウ~❤っとお~
美奈は、お好み焼きをパクっき
ニッコリ‼ 一郎太の顔を覗きこみ
ながら様子を見た。


暫く考えた様な表情をした彼は…
箸を置き思い出したように謝って
きた。

「ああ、ゴメン。言い忘れてたん
だけど、友達と飯行くんだよ。
 だからゴメン!
 俺はいいから楽しみなら美奈の
分だけ焼いたらいいよ。」

すまなそうに頭をかいて又謝ってきた。

「ええーっ、ダメダメ!
行っちゃだめ。
 美奈と食べて、
 今日は一朗太といたいの!絶対
 行っちゃ駄目!」
ダメダメダメ‼

「美奈、付き合いってあるんだし
 結婚したらしょっちゆうかもだぞ
 なれとかないと…。」


しょっちゅう?
罪の意識も無いのかお好み焼きを
食べながら美奈に説教かましてくる。

「しょっちゅう…なの?
しょつちゅう、会うの?」


重たい空気がながれた。

「じやあ、美奈が欲しかった
 服買いにいこうか?
 映画がいい?

 5時までなら何でも付き合う。」
ご機嫌を取るように話だす。

    シラー


じゃ、じゃぁ~
「DVDでもみるか?
それともスイーツでも食べに
 いこうか?」

    シラー




「じゃあ、ご飯いらなあい。
 一朗太が帰るまで美奈は、
食べない! 」
プイツ






   





    



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