君からのヘッドフォン
No.16
夏休みが明けて、風が私を冷やすようになった頃。


『お話があります。放課後、校舎裏で待ってます。

1年3組 山村深志』


校舎裏に、呼び出された。

1個下の、みっちゃん寄ればイケメンで、バスケ部では大活躍している子、らしい。


「え、告白でしょ」

「そうなのかな」


みっちゃんはムッとした顔でそう言うと、私の腕をぺしぺしと叩いた。
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