君からのヘッドフォン
…ん?伊澄くんの顔が赤いな。

熱?まだ春なのに風邪だなんて、寂しいもんだね。


「…深井、手が止まってる」

「あ、ごめんごめん」


なぜかムッとした声の松下くん。理由はわかんないけど。

もう少しだから、早く終わらせなきゃ。

早く帰りたいし。

このお茶、開けたいし。


「別に、声かけてくれたら俺も手伝ったのに」


そう、ハスキーボイスを震わせながらにっこり笑う。

あー、すごいいい声。


「ふふっ、ありがとう」

「〜っ」


私がお礼を言うと、2人は顔を赤くさせてそっぽを向いた。
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