この空の果てで



放課後まで空が持ってくれるか心配だったけれど、杞憂だったらしい。



見事な青空が広がっている。



新刊は明日でいいや。



鞄を掴んで学校を飛び出す。



急いで周りに同じ制服の生徒がいないことを確認して、写真を撮る。



確認すると、すごく深い群青色で、それでも澄んでいて明るい色になった。



そのまま載せると、すぐにハートマークの数が増えていき、あっという間に500近くになった。



コメントもたくさん寄せられた。



「心が落ち着きます」



「綺麗ですね!」



「この青すごく好きです」



「いつも見ています」



「爽やかでいいですね!」



「So cool!」



反応を求めてないなんて言いつつも、こうやって反応して共感してくれる人がいるのは嬉しいことだった。



わたしのことを周囲で知っている人が誰もいないということも、わたしの情けない優越感を助長させていた。




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