卒業式の祈り
もしも夢なら、ずっと覚めなくていい。

また涙で視界が悪く体育館の出入り口で、転んでしまったけど膝の痛みがこれは現実なんだって証明してくれてるみたいだった。

後ろからワッーと言う歓声が上がり、振り返るとクラスメイト達が抱き合って喜んでいる。

柏木くんが、猛スピードでこちらへ走って来るのがわかった。

「サラちゃん、これ、三井に渡してやって」

三井くんの卒業証書を渡されて、無言で頷いた。

ユキナも柏木くんの後を追いかけるように、出入り口まで走って来てくれた。

「よかった、サラ、よかった」
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