星空の下、キミとの約束。
#31
そんなある日、突然の来客が訪れた。
「……つみ、菜摘。起きて。」
昼間にも関わらずぐっすりと眠っていた私。
お母さんに起こされてもなお、閉じようとする目を頑張って開ける。
「…お客さんだけど。知り合い?」
「うん、ごめん、ベッド起こしてほしい…」
頼まれた通り、ボタンを押してベッドを起こしてくれるお母さん。
「それじゃあお母さんはちょっと出てくるわね。」
「うん、ありがとう。」
気を遣ってか、病室から出ていくお母さんを見送ってから、私はその人に頭を下げる。
「…お久しぶりです。成瀬さん。」
私を訪ねてきたのは、大翔のお父さんだった。