星空の下、キミとの約束。

そのまま、すぐに手術室へ運ばれた私。

手術室に入る直前までみんなは着いてきてくれて。

たくさんたくさん声をかけてくれた。


「…忘れちゃったら、ごめんね。」


私が言うと、みんなは笑顔で答えてくれる。


「大丈夫!俺らが覚えてる!!」

「私たちが全部思い出させてあげる!!」


「…ありがとう。」


半分泣き声になりながらも、最後はぐっとこらえて笑顔で手術室へと入った。

麻酔が効くまでの間、目を閉じた私の瞼の裏側に広がったのは、

大翔と見た星空だった。


大翔…お願いします。

どうか、君との記憶を………


消さないで。
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