星空の下、キミとの約束。
「菜摘は、そんなこと何も気付いてなくて無邪気で。片想いは長かったよ。
そう言えば、何も考えてない菜摘に喜びで抱き着かれたこともあったよね
……あれは、可愛かった」
「…ちょ、そんな目しないでよ!!仕方ないじゃん!お兄ちゃんの友達って普通そんな目で見ないよっ。」
突然遠い目をして、しみじみと言う俊くんに、私は慌てて抗議した。
「…私だって、手術してからずっとずっと支えてくれたの覚えてるし。
ちゃんと、俊くんに告白される前から、好きだな…って、思ってたからね?」
俊くんよりは、短いかもだけど。
そのことをしっかり伝えたくて、口に出して伝える。
すると、俊くんは「知ってるよ」と言って、私の肩を抱き寄せた。