星空の下、キミとの約束。

「…んで。今から、大翔に会いに行こうと思うんだけど。」

「え?」

「近くなんだ。大翔ん家と、お墓。」


そう言って立ち上がった俊くんに続き、私は公園を出て歩き出した。

いつもは、さっと差し出す俊くんの右手は出てこなくて。

俊くんも俊くんなりに、覚悟があるんだなって、ちょっと寂しい自分の手を握り締めた。

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