星空の下、キミとの約束。

「たく、俺の言いたいこと分かるだろ!?」


私は、綾羽と目を合わせて笑った。

7月にはあの行事だからね!


「お、そこの班分かりそうだな。はい、阪本!」


急に当てられたにも関わらず晴樹は元気良く立って発言。


「球技大会!!!」

「はあああ…」


隣から、紗南の大袈裟にうなだれる声が聞こえた。

運動嫌いの紗南には確かに憂鬱だよね…。


「正解だ!7月の始めに球技大会がある!」

「「「「うをおおおお!!」」」」


「…うううう…」


クラスの雄叫びに混じって違う意味での紗南の心の叫びが聞こえてきて、私は小さく笑った。

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