星空の下、キミとの約束。

先輩と話し終わった私たちは、1回日陰に入り休憩する。


今、行われている準決勝がどの競技でも終わったら、それぞれの決勝が順番に行われる。

私たちのソフトテニスは、1番最初なんだ。


そのとき、いつものような頭痛を感じた私は席を立つ。


「お、どした??」

「……あー、ちょっとトイレ!!」

「あ、おっけー!いってらっしゃい!」


綾羽に笑顔を見せてから、私は校舎内に入った。

トイレではなく、校舎に入ってすぐの死角になる階段の奥に座る。


外での運動で、今まで以上に息が上がり、私は正直驚いていた。

運動不足と言うほど動いていないわけでもない。


……あーー、気持ち悪くなってきた。


私は、冷たい階段の壁に頭を預け、しばらくそのまま過ごしていた。

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