女嫌いのイジワル上司を攻略します!



頭の中で葛藤しながらも出た言葉はありきたり。


「だって。

倉西さん、用事あったみたいだったんで。」




結局、小心者の私はそう言うしかないんだ。



心でいくら、宮田 小夏さんのことを思っていても、倉西さんの本当の気持ちを考えようとしても、そんなことは表向きに出せないのが私の性格。



私がまたうだうだ考えていると


「別に大した用事じゃなかったし。」


と隣から不機嫌そうな声が聞こえた。


なんで倉西さんが不機嫌なの!!


元カノが大女優とか、小夏とマコの真相とか色々考えすぎて私の方が泣きたいよ!!



そんな事を考えていると、倉西さんはもっと不機嫌そうに言い放った。




「ったく。俺の言葉全然信じてくれてねぇんだな。」

< 103 / 197 >

この作品をシェア

pagetop