あの子のヒミツ



「私ね、前の学校でいじめられてたの。誰にも相談できなくて辛い思いをしてた。それでね、私、神様にお願いしたの。アイツらに復讐できる能力をくださいって。」


「それで、手に入れたのがその力なの?」

「うん。そうだよ。」









「はぁ。もう疲れちゃった。もう鬼ごっこはしないから。私は、自分の部屋に戻ってるね。」







コツコツ・・・・・・。











足音が遠ざかる音が聞こえた。













「もう行ったかな・・・・・・?」


シーンと静まり返る部屋。




何の音もしない。






出るか・・・・・・。







キィィィ。








扉を開けると、そこには行ったはずの芽亜里の姿が。










「佳ー奈ちゃん!みーつけた♡」












「あ・・・・・・。」









ゴトッ








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