世界の終り
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疲れていた。
 
たぶんそうだと思う。よくわからない。

ただ、焦りを感じていたことははっきりと覚えている。

出勤途中のバスの中、デスクに座っているとき、夜中ベッドの上。

日々時々で、叫び出したくなるときがあった。

つらいことはなかった。

仕事は簡単だった。

入社して6ヶ月。

隣に座る勤続25年の係長と全く同じ仕事。

誰にでもできる仕事。

無駄なこと。


 アリジゴク。
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