無気力なキミの独占欲が甘々すぎる。



「はぁい……」


「うわっ、何そのガッツリ寝起きのまま出てきましたって顔は」


「だって今まで寝てたし。ってか、樹里のほうこそまだ朝早いのにどうしたの…」


「あのねぇ、あんた時計見なさいよ。
今何時だと思ってんの?」



樹里が自分のスマホをわたしに見せつけてきた。

時刻が大きく、14:20と表示されていた。



「うぇ!?も、もう2時すぎ!?」


し、信じられん。
まさかそんなに寝ていたとは。



「ったく、そんなことだと思ったわ。あんた長期の休みに入ると生活リズム狂うから」


そういえば、長い休みの時はいつも樹里が心配してわたしの家によく来てくれていた。



「とりあえず家入っていい?外暑すぎて干物になりそうだわ」


「あっ、どうぞどうぞ」


久しぶりに人と会話をしたような気がする。

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