剛力家の三兄弟

「しかし、女の子をこんな事務所に寝泊まりさせてる事が母様に知れたら、まずい事にならない?」と禎憲が言う。

そして明憲も「確かにまずい事になるな…バレない様にしないと殺されるぞ?」と言う。

すると憲剛が「俺はしーらない!アリバイ作ってここには来なかった事にしよっと!」と言う。

「おいこら待て!お前が連れて来た女だろ?
お前が面倒みろ!拘置所でも何でも連れて行けば良いだろが?
そしたら母様の事は心配しなくても、良いんだからな!?」
憲剛の勝手な言い草に明憲が怒りを顕にする。

「いや・・明憲もう遅い見たい…」机の上に座っていた憲剛は机から降り、明憲も「あ・・・」と声を漏らして慌てて立ち上がり、そして禎憲もまた姿勢を正す。

「「「母様」」」今日はどうして?」

「買い物に付き合って貰おうと寄ったのよ?
でも、楽しいそうなお話が聞こえて来たんだけど?
面倒見ろって、誰のお嫁さんになるのかしら?」

あまりのオーラの強さに、真奈美までもが姿勢を正していた。

お嫁さん?
いやいや違いますから!
真奈美と三兄弟達4人はブルブルと首を横に振る。




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