剛力家の三兄弟

やった!
ちょっと五月蠅そうなオバサンだけど、苦情処理していた私にとって、この位なら我慢出来なくない。
宿を与えてくれるなら、私にとってマリア様だ!
ラッキー!

「母様、それはちょっと…」と、明憲が非常に困った顔をする。

「若い娘さんを、こんな所で寝泊まりさせれないでしょ?
それに約束よね?面倒を見るお嬢さんが出来たら、家に戻ると言う約束。」

「ちょ、ちょっと待って下さい!
結婚する相手が出来たらという話で、
今回の面倒を見ると言う話しは訳が違いますよ?
それにここへ連れて来たのは憲剛です。
家に戻すなら憲剛を戻して下さい!」

「アホ!
俺は明憲に紹介したんだ!」

「おい!
紹介って主語を取るな!お客だろお客!
なっ?憲剛!
お前はお客様を紹介してくれたんだろ?」

「そっそうです!
母様この娘はここの事務所のお客様なんです。
結婚とかを考えている相手ではないんですよ!」

「ふたりとも往生際が悪いね?
お客様だろうと、面倒を見るって言ったんだからさ?連れて来た憲剛と、この事務所の主の明憲、
二人共家に戻ったら?ねぇ母様?」

「禎憲、あなたいい子ね?
じゃ三人一緒に帰りましょうね?」

「え?
どうして俺もなの?」

「だってあなたの事務所もここでしょ?」

「プッ墓穴ほってやんの?
でも、母様、俺は無理ですよ?
仕事柄時間には不規則ですから、自宅からは通えません!」と、憲剛が言う。

「いいえ!通って貰います!約束ですから!
あなた方のうちの誰か一人に決まれば、
後のふたりは家を出る事を認めます。
それ迄は3人共家に戻りなさい!
良いですね!!」

「「「はい…」」」
三人は肩を落として返事をした。




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