わたしを光へ。


「ごめんね。私そろそろ帰らなきゃ。一人で帰れるから心配しないで」



幹部全員と久しぶりの会話を暫く交わした頃、私はそう切り出した。



誰かが、送っていくと言い出す前に扉に向かう。



付いてきてほしくない雰囲気を察したのか、誰も咎めはしなかったけど、家に着いたら連絡をするようにだけ言われ、私は白鳳の倉庫を出た。



倉庫を出る一瞬、洸と目が合った。



あの瞳に射抜かれて、私は此処から出たくないと、思ってしまった。



きっと洸にはそれを気付かれている。



さっきあった加賀くんからの電話で私は今夜呼びつけられた。



まるで私が今日白鳳に行くのを知っていて、私が癒されるのを許さないとでも言うように。


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