わたしを光へ。



花那が指定した喫茶店は、すごく混んでいて見える限りに花那は居ない。



店員さんが寄って来たので、待ち合わせですと伝える。



すると既に伝えられていたのかすぐに案内された。



でもそこには花那は居なくて。



「花那は何処にいるの?」



加賀くんが一人で座っているだけだった。



「早かったね、美月。花那には先に帰ってもらったよ」



顔を上げた加賀くんと視線がぶつかる。その目が細く歪んで、私をジッと見た。



「美月…、何かあった?」



どうして私の周りにはこうも勘の良い人ばかりいるのだろう。




「私は花那に呼ばれて此処に来たのに、どうして?」



「相澤と何かあった?」



お互いが、お互いの質問を譲らない。


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