わたしを光へ。


姿が見えなくなってすぐに落とされていた携帯の電源を入れる。


不在着信がズラっと並んでいた。


その全ては洸からだった。


母からは外泊を了承した以外の連絡は無い。


洸に電話をかけるとすぐに出た。


このときはもう加賀くんに脅されているとか、そんなことまで頭が回らなくて。


ただ洸に会いたい、それだけだった。


「っ美月!?」


この声を聞いただけで、今までの緊張感、恐怖、罪悪感だとかが一気に溢れて、涙が止まらない。


「どこにいる!?」


「えき…」


すぐ行くと言って切られた電話。


少なくも見放されてはいないのだと分かって安心する。


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