わたしを光へ。



日曜日。


支度を終え、洸を待とうと家から出ると既にそこには彼がいた。


「ごめん、待たせちゃって」


初めて見る洸の私服姿。


いつもより大人っぽく見える。


「ううん。それより今日の美月、可愛い」


二人でいるときの洸は美月に激甘で、恥ずかし気もなく素直に褒める。


それに微妙に顔を赤らめる美月を見て、洸は美月に対する愛しさが募るばかりだった。


「今日はどこ行くの?」


自然と手を絡ませる二人。


美月の顔には作られた笑顔はないものの、時折見せる本物の表情があった。


「隣駅でやってる展覧会。美月、気にいると思うよ」


どうやら内容は着いてからのお楽しみの様だ。


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