見上げる空は、ただ蒼く
あぁ、たいして良かったことのない私の
人生が、脳内をかけめぐる。

これが走馬灯ってやつだね。

私は軽く目を閉じた。

もうすぐ電車と接触する。
そこまでの時間は長いようで、短かった。

~キキィーッ~

耳をつんざくような大音量で
鳴り響く電車のブレーキの音を聞きながら、
私は意識を手放した。

これでやっと、別れを告げられる。




......さようなら、この世界。
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