恋愛スイーツ




――――1-4―――



「うわあ〜……みんな知らないコばっかだね。なんか今更緊張してきたかも。」




あたしがはるちゃに向かって言うと、はるちゃは





「あんたは誰とでもすぐ仲良くなれるタイプだから、きっと大丈夫だって。むしろあたしの方が……緊張しすぎてヤバイ!!」




そうなのです。はるちゃはこうみえて、極度の人見知りなんです。




「はるちゃ、顔がひきつってる。一緒に頑張ろう!」





「……そうだね。頑張ろ。」




そう言ってあたしたちは、自分の席に着いた。




はるちゃは窓側の1番後ろで、
あたしは教室の真ん中らへんで
見事に離れてしまったのだ。





席に着くと、後ろに座っていた男のコが話しかけてくれた。




「ねえねえ、どこの中学から来たの?」





肩をつつかれ振り返ってみると、
その声をかけてくれた男のコは、とっても可愛い顔をしていた。





「……かわいい。」




そう、つい思ったことを
口に出してしまった。





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