大空に花束を
「………ん?今…なんて?」

私は自分の耳を疑い、聞き返した。

「うちの事務所でステージデビューしません

か?」

聞き違いじゃない…よね?

私は氷空の方を見ると、氷空は私の方に歩み

寄り肩に手を回した。

「勿論答えなんて一つだよな!」

「うん…!当たり前じゃん!」

今はまだ泣くときじゃない…。

氷空と目を合わせ、少し軽く微笑んだ後同時

に言った。

「「デビューします!!」」

嬉しさと、驚きで涙がこぼれた私はまだ気づ

きもしなかった。

これから、どんな事が起こるのか。

そして、自分の人生に終わりが見えて来てい

ることも知らずに…。

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