携帯メールに恋して

距離感

春美は、仁一からメルアドを教えてくれるといいなぁと、思っていたが、仁一から切り出しそうな雰囲気はなかった。

仁一は、ランチの用意で頭がいっぱいなのだろうと、気持ちを切り替えた。

仁一は、職場の食事当番の前日に、食材を買ってきて、試食を春美にして貰う事が、楽しみにいつしかなっていた。

なにしろ仁一は、通常業務より食事当番の方を仕事にしたいくらい、食事を作るのは苦にならない。

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