携帯メールに恋して
父親を亡くし、夫が家族のトラブルに口をだしたのが、原因で家族の中の孤独な立場になり、辛い思いの日々。そんな時に元彼からの近況の手紙。

春美は、あまりにもタイミングが良すぎると思えるほど、元彼からの手紙は、自分はひとりではないし、自分には頼れる人がいると思うことができ、心強くなった。

私に必要なのは、仁一ではなく元彼。手紙は、手紙の良さがある。相手の筆感、便箋、封筒。それより、今春美にとって必要なもの。それは、早く返事が欲しいということ。

だからこそ、携帯電話のメールが春美には、魅力的で、彼と手紙よりメールの方が早く、情報のやり取りが出来るし、手紙よりも確実だからこそ、携帯電話を手にした。

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