あなたの隣で ~短編集~
私の彼氏の一希は、とってもクールです。


あまり笑わないし、愛情表現もしてくれないから本当に私のこと好きなの?って思うこともあります。


そんな彼とは反対に、私は笑うことが好きで一希にもたくさん好きって伝えます。


そんな私を一希はどう思っているのか、私はずっと分からずにいました。


クールな一希はよくモテるので、自分では言わないけど告白されることも多いようです。


「一希くん、私彼女より可愛い自信あるの。私と付き合わない?」


 一希が派手な子に告白されているところを、偶然見た時のことです。


「やだよ」


私は一希の見たことのない姿を見ました。


「なんで~? 彼女のこと全然好きそうじゃないじゃん!」


「そう見えなくても俺はアイツだけが好きだから。それと、アンタより絶対俺の彼女の方が可愛いから」


私、一希の照れた赤い顔、初めて見ました。
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