ノンフィクションにご注意を
なぜかとても穏やかな笑みを浮かべた東海林にそう言われ、リアクションに戸惑うオレ。


「東海林、それってどういう…」


「まぁ何かあったら、頭の隅っこででも思い出してよ。さーてらら、そろそろ帰るわよーー」


「ええっ!?ちょっと暁深、待ってよ~~~」


さっきの時雨の様に詳細を語る事無く佐渡を連れて去って行く東海林に、疑問符が生まれる。


なんだ?時雨といい、東海林といい………


オレのクラスメイト、おかしなヤツ多いな……


そう思いながらも、フッ…と心のどこかで、柔らかい一筋の風が吹いた気がした。


「勉強すっか…」
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