ノンフィクションにご注意を
「………ッ」


なんだよ、それ……


いつもはアニメやマンガ、芙美さんや友達の事で頭の大半占められてるクセに……現代の女子中学生なのに、恋愛に殆ど興味無いクセに………


あれ位の事でそんな動揺されたら、“諦める”と決めたオレの決意がまた揺らぎそうになっちゃうじゃんかよ………


「――溝渕、オレちょっと出かけて来る」


「えっ?」


それだけ呟いて、オレは溝渕の横を通ってリビングを出る。


「ちょっと待って!許斐君朝ご飯もう食べたの?」


「まだ。オレの分もお前の分も、冷蔵庫に入ってる」


「だったら一緒に……」
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