ノンフィクションにご注意を
許斐君の後ろ姿をボーーッと見ていたら、いつの間にか暁深とららが戻って来ていた。


2人共私が許斐君に宿題を教えて貰っていたのを見たのか、テンションがさっきより高い。


「いやぁ、許斐君は少女マンガの出身だったんだねぇ……」


「ハァ?なーによそれ!」


「美少年に宿題教えて貰ってもマンガに結びつけちゃう摩友子って、二次元に認められてるよね」


「らら、それどういう意味よ。意味不明過ぎ」


さっさと宿題から女友達とお喋りする事に意識を切り替えた私は、許斐君の方が意味ありげな視線を私に向けている事に……気づいていなかった。
< 20 / 314 >

この作品をシェア

pagetop