ノンフィクションにご注意を
冗談なのに軽く本気でワタワタしているのは、生駒 知早《いこま ちはや》。


オレの幼稚園からの親友で優しくて面倒見のいい、しっかり者。


「意外と似合いそうだけどな、知早の坊主姿」


「お前…また適当な事を……っ」


ケラケラ笑って知早をからかっているちょっと短めの焦げ茶の髪の男は、表 時雨《おもて しぐれ》だ。


時雨もオレの幼稚園時代からの親友で、今時の男子中学生って感じの性格のクセに入学時から学年5位以内をキープしてる、頭脳明晰男子。


「お前もウッセェぞ時雨。せっかく頭いいんなら、もう少し優等生っぽく振舞ったらどうだ」
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