ノンフィクションにご注意を
チラリと時雨に向かって申し訳なさそうな視線を投げかけて、そそくさと教室を出て行く溝渕。


「ハァ………」


その後ろ姿を見送りながら、オレは短くため息をついた。


溝渕はあれから、微妙にオレを避けている。


避けているとは言っても朝顔を合わせれば挨拶してくれるし、ご飯も一緒に食べてる。


だけど告白する前と比べたら、明らかに一線引かれてる気がするんだよな。


そんなにオレからの告白は衝撃的だったのか…と自分の席に戻ろうとした時、東海林がチョイチョイとオレを手招きしているのが見えた。


周りには佐渡、知早、時雨もいる。
< 222 / 314 >

この作品をシェア

pagetop